10/25CEPA散歩 信州上田編 「塩田平の自然と恵みをめぐる」

  • 2018/10/29

実施:2018年10月25日(木)  一般参加者16名

地域でのCEPA散歩を初めて企画し、今回は上田市塩田平で自然と恵みを巡りました。信州上田市塩田平の地域は古くからの穀倉地帯で、自然とともに暮らしてきた生活文化、歴史、伝統食がみられ、地産地消、地域の食と農をつないでいる活動も行われています。この地域は年間降水量が少なく、ため池がたくさん見られます。今回は7か所をポイントとしてそれぞれの自然や歴史、伝説などをつないで観察しながら散歩しました。

[砂原池]多数あるため池の1つでマダラヤンマが生息します。ため池にはヒシの実が観られました。道沿いにはノブドウやアオツヅラフジの実が色とりどりにきれいでした。キンクロハジロなど水鳥も来ていました。

[舌喰池]「人柱」の民話がつたえられるため池での水鳥観察をしました。カルガモ、ホシハジロなどカモ類やサギ類が来ていました。

 

[鞍ヶ淵]ここは産川の水源となっているところです。産川は竜の子太郎の物語で知られる小泉小太郎伝説の大蛇が赤子を産んだことに由来しています。この辺りはケヤキが多く色づき、水辺のアブラチャン、オニグルミも多く見られます。

[塩野神社]最後の見学地です。昔から流鏑馬の道となっています。200m余りのまっすぐな道が神社の鳥居から今も見られます。塩野神社の趣も素晴らしく、パワースポットのような感じを受ける方もいました。

<まとめ>

CEPA散歩の視点から●たべよう・えらぼう・・ずくだせ農場の食事。

化学肥料・除草剤を使用せずに作られた地元産の大豆を加工し味噌や醤油糀に製品化されていることが「えらぼう」につなげている。

  • ふれよう・つたえよう・まもろう・・・生島足島神社をはじめ古代からパワースポットとして恵まれた歴史文化を有する場所も多く見られます。太陽の恵みを受けた穀倉地帯は降水量が少ないため「ため池」が多く残されており、水に関わる民話も数多くあります。江戸時代より養蚕が盛んで、その歴史遺産である風穴が後世に伝えられています。植生観察でその自然環境に触れるころができました。

「水」をテーマとして、かかわりのある水源、ため池、それを利用してきた文化や生活、ごく身近にみられる生き物など、またその恵みを頂く食文化、それらを融合した視点で回ることができ、参加された方々からも多様な感じ方があり、CEPA散歩として良い試みだったと思います。報告:川上

※このCEPA散歩「塩田平の自然と恵みをめぐる」は平成30年度地球環境基金の助成を受けて開催されました。

 

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