CEPAジャパン設立総会、いよいよキックオフ!

初夏の雨が降る中、横浜市の日本大通に面した情報文化センター7Fの大会議室が、満席となったCEPAジャパン第1回の定時社員総会。13時定刻より始まりました。この日を無事迎える事ができて準備を進めてきた理事一同ホッとすると同時に、新しい責任が生まれたという思いで引き締まる思いです。

 

まずCEPAジャパンのアドバイザー(顧問)の祝辞からスタートです。昨年の8月10日、世界銀行東京事務所のコーヒーアワーで初めて講演をお願いして以来、COP10のCEPA決議に向けてご指導いただき、この組織設立のきっかけを作ってくださった阿部治立教大学教授です。今日はESDとCEPA、ともに連携しあって取り組むこと、さらに国際自然保護連合(IUCN)教育コミュニケーション委員会(CEC)の日本事務局をCEPAジャパンが担うことを非常に期待するとの熱いメッセージをいただきました。昨年の8月の講演で阿部先生は、「国連生物多様性の10年の活動の基礎にCEPAを進めていくために、戦略として10年かけて何をしていくのか?これはESDと連動してどうやって10年後に全国の人々が、自分達が自然資源の利用者であり管理者であって、同時に100年、200年後にまで自然資源を維持していくという意識を持てるようになるかを考える。既に地域で活動する組織を、すべてネットワークする組織を作らねばならない。国連生物多様性の10年が始まると幸いにもESDの10年の残りの5年と重なるので、ESDの最終活動年がCEPAの中間報告年になる。ESDの最終会議を日本で開催するが、そこでCEPAの中間報告が出来ると良い。」というものでした。COP10を経て、こうしてCEPAジャパンが誕生しました。

 

さて、川廷昌弘代表のあいさつの後、イノウエヨシオ事務局長から定足数の確認が行われ、議決権を持つ運営会員22名のうち出席者17名と委任状1名となり、総会が成立する事が宣言されました。そして議長に川廷代表を選出、第1号議案より第5号議案までを森良理事、水野雅弘理事から説明があり過半数の同意によってすべて議決されました。

 

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第1号議案 会員規程

第2号議案 役員報酬並びに費用に関する規程

第3号議案 設立までの経過報告及び初年度決算

第4号議案 2011年度事業活動計画

第5号議案 2011年度予算計画

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定足数の確認をするイノウエ事務局長         議長を務める川廷代表

議案について説明する森理事と水野理事

 

最後に第6号議案を森理事が説明。「CEPAジャパンの設立は、2010年10月に名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)において「愛知目標」の短期目標を達成するため、国連システム全体での推進を提言し、日本政府が「国連生物多様性の10年」のすべての活動の基礎にCEPAを位置付けて行くこと等に関与して、主導的な役割を果たした「生物多様性条約市民ネットワーク」の活動が母体になっています。法人として生物多様性条約市民ネットワークに対して謝意を表します。」というもので満場の同意で議決されました。

 

これをもってすべての議案が議決され、社員総会は終了し、続いて議案の中で承認された2011年度の事業計画を推進していく、各プロジェクトリーダーの委任状を交付しました。

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1、CEPAツールキットプロジェクト 森良

2、IUCN-Jにじゅうまるプロジェクト 佐藤健一

3、生物多様性と子どもの森キャンペーン 木俣知大

4、ホワイトフレームプロジェクト 川上典子

5、グリーンエコノミープロジェクト 佐藤正弘

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第2部として、キックオフミーティングを開催。川廷代表から、CEPAジャパンの設立趣旨、今年度の活動スケジュールなどをpptを使って説明。そしてCEPAジャパンアドバイザーの中静透東北大学教授、来賓の環境省生物多様性地球戦略企画室の常冨豊室長補佐から祝辞をいただきました。特に常冨室長補佐からは、今後環境省が発足する「国連生物多様性の10年日本委員会」の委員にCEPAジャパンも招集される事が紹介されました。政府、自治体、企業、メディア、そして市民のマルチステークホルダーの運動体の中で、CEPAジャパンとして積極的に発言を行い、生物多様性の主流化に向けて尽力できればと気持ちを新たにしました。

 

CEPAジャパンアドバイザー 中静透東北大学教授    環境省生物多様性地球戦略企画室 常冨豊 室長補佐

CEPAツールキットについて語る森良理事         キックオフミーティングの様子

 

理事とアドバイザーの記念撮影

 

左から、川上典子、イノウエヨシオ、佐藤正弘、水野雅弘、川廷昌弘、森良、中静透、佐藤健一、上田壮一

 

 

そして最後にこの情報文化センター10階にあるCEPAジャパンの事務所となっている、Green TV Japanのオフィスの見学を行いました。とても素敵なオフィスです。きっと創造性豊かな仕事が練り上げる事ができるでしょう。皆様よろしくお願い致します!(2011年5月28日)