IUCN-CECニュースレター volume52 の紹介

IUCN-CECニュースレター52号(2013年1月号)の紹介です。

 

今月は、CECの運営委員会がIUCN本部のあるスイスのグランで開かれる予定です。2012年の成果を元に今後どうして行くか検討していく予定です。

 

ジュリアンCEC委員長からは、今年は特にCECメンバーが何をしているか、何を考えているかを共有していきましょうということでこのニュースレターへの寄稿を呼びかけています。(次のニュースレターに掲載する場合は、2月15日までに記事を送ること)

 

今回は、グリーンTVがLove Not Lossの映像に日本語字幕をつけたことを日本のCECメンバー今井麻希子さんが紹介した記事が掲載されています。

 

 

CECに関するニュースです

 

●IUCN-CEC年次報告2012

IUCN-CECの2012年の年次報告が発表されました。国際会議の連続する非常に忙しかった2012年でした。それら国際会議でのCECの取り組み状況やhow to tell a Love Story’sというキャンペーンの立ち上げが紹介されています。

IUCN CEC Annual Report 2012

 

 

●前IUCN-CEC委員長パルサ・サラシー(89歳)を追悼して。

Remembering Mr. M. A. Partha Sarathy, former IUCN CEC Chair

 

 

●ジュリアンCEC委員長とフリッツ・ヘズリンク特別顧問が北京のIUCN会長を訪れました。

CEC Chair and Special Advisor visit IUCN President in Beijing

 

 

●ロッド・アブソン氏の省察 CEC連絡窓口として

2年半にわたり、情報統括オフィサー兼CECの連絡役として活躍したロッド・アブソン氏の退任にあたり、2年半の省察が投稿されました。

Reflections of Rod Abson as CEC Focal Point

 

 

つぎは、持続可能な開発のための教育(ESD) 関連の記事です。

 

 

●アフリカ自然保護プログラムの分析による教育の質

Education quality in African nature conservation programmes analysed

 

●ヴィリディス大学院の紹介

CEC委員のロリ・フィー氏によるエコサイコロジー(人と自然の緊密な関係性から治療手段として自然を活用する心理学)を学べる国際大学院の紹介

Introducing Viridis Graduate Institute

 

 

●アフリカでの二つの国際会議の紹介—環境学習研究に関する国際会議(ICESR)と農業・科学・工学に関する国際会議(ICASE)

African conferences announced – ICESR and ICASE

 

 

戦略的コミュニケーションについて

 

●Love not Lossを探求したIUCNブログ記事を紹介します。

New post on IUCN Blog explores Love Not Loss messages

 

Love not Lossの動画が日本語でも見られます。

‘Love. Not Loss.’ video now in Japanese

 

●ニュースの中からlove storyをみつける

自然の素晴らしさを語るポジティブなメッセージの持つ力について想い起こさせるようなニュースをCECメンバーが紹介。

Finding nature love stories in the news

 

 

●空き缶をつぶして、寄付をしよう IUCN-CECリサイクルゲーム

SNSを使ったゲームをすることでアルコア(アルミニウムを扱う会社)が1ドル寄付をするというチャリティーゲーム。寄付の一部がIUCNのCECに行きます。

Play Pass the Can and raise funds for an IUCN CEC recycling game

 

●アフリカでの環境カレンダー2013

2013 Calendar from Environment Africa

 

●グリーンウィーク2013の立ち上げ。

Announcing National Green Week 2013

 

●ドキュメンタリー 生物多様性に関する世界的な見方

任意に抽出した人々に対して、世界同時に全く同じ手法で生物多様性に学び、討議したときどんな「生物多様性の見方」が現れるか。日本の調査結果もユニークで、生物多様性を知っている、ある程度知っている人は全体の31%。内閣府の調査よりも数字が低いという結果になっています。

World Wide Views on Biodiversity – A Documentary

 

 

主要会議からの報告です。

 

●世界自然保護会議におけるユースと世代間交流の取り組み

Take the Youth and Intergenerational Journey at Congress

 

●自然の炭素貯蔵庫の保全:COP11からのニュース

CEC委員のビバ・ジャスミンさんからのサイドイベントの報告「ヒンドゥークシュヒマラヤ地域の高所湿地の保全」について

Conserving Natural Carbon Sinks: News from COP 11

 

 私が注目したのはintergeneration(世代間)というキーワードです。この言葉はユース育成という文脈から生まれました。若い世代を育成しようということは過去のIUCN決議でも出されていましたが、スペインバルセロナで開かれた前回の世界自然保護会議で決議されたものに「世代間」というキーワードが入っていました。

 若い人を育てよう、その環境を作ろうとすると若い人たちだけで集まる場を作ってしまいがちですが、現役世代・その上で活躍した世代と交流することで、これまでの世代が作り上げたもの(あるいは失敗した経験)などを次につなげることができ、その交流こそが真のユース育成につながるという発想は、日本でも忘れてはいけないアプローチなのではと思いました。

 

 

CECメンバーからのその他のニュース

 

●環境問題に取り組んできたリーダー、アンジェラ・クロッパー氏の逝去

Passing of Angela Cropper, a leading environmental figure

 

 

●アルゼンチンのナムンクラブルドウッド(Namuncurá – Burdwood)沿岸海洋保護区(この記事はスペイン語の記事です)

Área Marina Protegida: “Banco Namuncurá – Burdwood”

 

 

表彰・コンテストなど

 

●CECメンバー 国際グリーン賞の審査員として活躍

CEC member judge at International Green Awards

 

 

●募集:Volvoアワードに向けた13−16歳による自然保護活動の取り組み

Wanted: Stories about conservation projects by youth aged 13-16 for Volvo Award showcase

 

●学生が発見した生物多様性 全国子ども科学・芸術コンテスト

Students Discover Biodiversity in National Children’s Science-Art Contest

 

 

以上

 

このニュースレター紹介は、海外CEPA動向調査のために、地球環境基金の助成を受けて配信しております。