■エコプロダクツ2015出展報告■

  • 2015/12/21

三回目の「生物多様性ナレッジスクエア」として、関係13団体と共同展示を。

―― 「カワイイ、ダカラ…。もっと身近に」 エコプロダクツ2015――

12月9日から三日間、東京ビックサイトで開催された、エコプロダクツ2015に、CEPAジャパンでは、他の生物多様性関係13団体とともに、「生物多様性ナレッジスクエア」として、共同出展しました。

最初にうれしい知らせを。昨年のCEPAjブース見学がきっかけになり、物流システムの世界トップメーカーD社様が、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)のサポーターとして、100万人の生物多様性「MY行動宣言」の支援につながりました。展示した「つながる世界・オセロ版」が大変わかりやすいとのことで、社内向け研修プログラムにも検討しています。

CEPAjブースでは、「都市生活者が豊かな生物多様性を実現するために、できることのヒントの提供」を目的に、「カワイイ、ダカラ…。もっと身近に、生物多様性。」を、さらにパワーアップして展開しました。

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また、ナレッジスクエアの共同企画として実施した参加13ブースを巡り、クイズに回答、スタンプを集めるビンゴゲームの景品お渡し所としても、多くの来場者にお越しいただきました。

今年の取り組みは、昨年同様IUCN-Jと共同で音頭をとって進めた企画で、場所的にかなり不利な状況ながら、様々な工夫により多くの見学者を迎えることができました。

**なお、この展示は、地球環境基金の助成を得ております。

 

コプロダクツ2015[第17回]概要
会期: 2015年12月10日(木)~12日(土)、9日(水)は設置日
会場: 東京ビッグサイト 東展示場 4ホール N43(CEPAjブース)
主催: (社)産業環境管理協会、日本経済新聞社

 

 

展示の狙い

都市生活者が生物多様性の重要性に気づき、日ごろの生活を少し変化させる。

そのきっかけとして日頃のモノの選び方が、豊かな生物多様性につながっていることの気づきを促す工夫をしました。

  • 展示の展開

基本的な展示構成は、「買う時の選択でつながる世界へ」ボードを基に、「都市生活者ができる生物多様性保全」をベースに、新たに自然資本、様々なステークホルダーの活動などの要素を加えた。

また、例示するモノとして、木工製品に加え、お米、チョコレート、石けんなど、身近なものを加えてました。

さらに、木製大型ボードを、紙製に変え展示や携帯しやすいものにしました。さらに、ボード内容をプリントし、教育関係者に配布しました。

以上、展示の発展形として、好評だったものをベースに、いくつかの新しい要素を加えました。

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Step1.興味・関心を呼び込む

「カワイイ、ダカラ・・・。もっと身近に生物多様性」のイメージとして、カワイイカエルをモチーフにした行燈を制作。映像は江戸時代の伊藤若冲の天井画をイメージし、より関心を高めました。ブースの位置が会場の隅だったので、行燈の光は非常に効果的でした。

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Step2. 動機づけ

ボードで木工製品のサプライチェーンの関連性を説明後、お米、チョコ、石けんなど対象に合わせた身近なモノで、どのように選べばいいかを対話していきました。

なお、MY行動宣言葉、隣接のIUCNJのブースで行いました。

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Step3. 自然を感じる

NACOTが会場に隣接する水の広場公園で、「自然発見 ネーチャーガイドと歩こう」を1日3回、三日間実施しました。

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様々な生物多様性を知る

13の生物多様性関係ブースを回る「生物多様性ナレッジスクエア」スタンプラリーを実施。多様な生物多様性保全への取り組みを知ることができました。さらに、CEPAjでは、景品お渡し所としての役目も果たしました。

 

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→そのほかの展示の工夫

・「カワイイカエル」の写真を、CEPAj連絡先名刺裏にプリントしプレゼント。「MY行動宣言しよう」は、食、触、伝、守、選のキーワードをアピール。生物多様性アクション大賞入賞者、「サカナくんと生物多様性を考えよう」の告知ポスターなども合わせて掲示しました。

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◆事前広報

主催者HPに出展者情報を展示イメージ図入りで投稿。奥まったブースにもかかわらず、閲覧した学校から、初日に真っ先に数校ご来場いただきました。

 

◆反響

来場者からの感想(メモと記憶をもとにしています)

・生活と生物多様性の関係が非常に分かりやすく整理している。地元に帰ったら早速応用します。(生物多様性アクション大賞受賞者)

・生物多様性が身近ということが、ボードからよく理解できました。会社でも展開しているので、説明してほしいですね。(食品会社CSR部担当者)

・このボードは子供たちが喜びますね。軽くなったので、多くの場所で展開できますね。(海岸清掃の団体担当者)

・生物多様性と生活の関係がとても解りやすく整理されていますね。(大手NOP企画担当者)

他にも、区役所環境部勤務、動物園協会広報担当、大学環境系学生、高校生、中学生など多くの方から、生物多様性が身近になったとの感想を頂きました。

とても励まされました。

ご来場いただきながら、対応ができなかった方も多々あり、失礼しました。

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※なお、この展示は、地球環境基金の助成を得ております。

 

振り返って

この展示は非常に多くの方の理解と共感を得やすいが、説明と対応に人手と時間がかかります。そこで、理解を深め、より広げていくために、各現場で身近なモノを例に、サプライチェーンごとの課題を一緒に考えていけるよう、紙製の携帯可能なボードや配布資料などを新たに制作し、より多くのニーズ応えられたように思います。

(記:CEPAジャパン佐藤健一/この報告には一部個人的な見解も含まれています。)

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