エコプロダクツ展2014出展のご報告
■エコプロダクツ2014出展報告■
二回目の「生物多様性ナレッジスクエア」として、関係18団体と共同展示を。=―― 新しい展示形態へ試行中、エコプロダクツ2014 ――
中々浸透しない「生物多様性」をより多くの来場者に関心を持っていただく試みとして、生物多様性関係の18団体が、今年も「生物多様性ナレッジスクエア」として出展しました。
CEPAjブースでは、「都市生活者が豊かな生物多様性を実現するために、できることのヒントの提供」を目的に、「そうだ、MY行動宣言をしよう!!」 5ActionMY行動宣言者を広げる展示を展開しました。
また、ナレッジスクエアの共同企画として実施した参加18ブースを巡り、クイズに回答、シールを集めるビンゴゲームの景品お渡し所としても、多くの来場者の方にお越しいただきました。
今年の取り組みは、昨年同様IUCN-Jと共同で音頭をとって進めた企画で、お蔭様で各ブースとも例年以上に盛り上がり、MY行動宣言数は、三日間で289人が宣言しました。
なお、この展示は、地球環境基金の助成を得ております。
■エコプロダクツ2014[第16回]概要
会期: 2014年12月11日(木)~13日(土)、10日(水)は設置日
会場: 東京ビッグサイト 東展示場 4ホール N55(CEPAjブース)
主催: (社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
■展示の狙い
都市生活者が生物多様性の重要性に気づき、日ごろの生活を少し変化させる。
そのきっかけとしてMY行動宣言と「イラスト+恵みを感じる時、できること」を投稿し、記憶に留める仕掛けをつくりました。
■展示の展開
→コピペワンチャレンジ!?
基本的な展示構成は、数年前に展示して好評だった展示ボード「都市生活者の選択で生物多様性を保全」をベースに、新たに自然資本、様々なステークホルダーの活動などの要素を加えた。また、各展示には、アクション1~5までのキーワードである、食・触・伝・守・選のカードを付け、興味を持てる工夫をしました。
*展示の発展形として、好評だったものをベースに、いくつかの新しい要素を加えました。
→Step1.興味・関心を呼び込む
1.7m x 1.2mの色鮮やかなボードを展示し来場者の目を引き付けました。
木工製品を例に、都市生活者と生物多様性を結ぶ繋がり・連鎖が、多くの方の生物多様性への理解と共感を呼びました。
各サプライチェーンでの活動、生物多様性に配慮した商品の見分け方、最近の自然資本の概念、味の素(株)の「ほんだし」の原料採集などを追加した。
→Step2. 動機づけ
ボードでサプライチェーンの関連性を説明後、生活者が今すぐ出来ることとして「MY行動宣言5Action」を紹介し、宣言してもらった。ボードの関連性について、ほとんどの方が納得され、MY行動宣言が非常にスムーズにいきました。
→Step3. 行動に結び付ける工夫さらに
さらに行動に繋げるための工夫として、イラストとキャッチフレーズで「生物多様性を守るためにできること」、または「生物多様性の恵みを感じる時」を、表現してもらった。形を表現するには自然のカタチを思い出すので、より、印象が強くなると思われる。中には、スマホで確認しながら描くお子さんも。
→もう一つの動機づけ
アニマルクリップ(古紙51%配合)を、粗品として用意。小さな動物形状、カラフルで可愛いいので、動機づけになりました。また、見るたびに生物多様性を思い起こしてくれることを狙っています。
→そのほかの展示の工夫
・MY行動宣言数をリアルに表示。生物多様性アクション大賞入賞者・写真、MISIAの生物多様性検定案内。13日開催イベント、「サカナくんと生物多様性を考えよう」の告知ポスターなども合わせて掲示しました。
■事前広報
主催者HPに出展者情報を展示イメージ図入りで投稿。閲覧した学校から、数校ご来場いただきました。
■反響
来場者からの感想(メモと記憶をもとにしています)
・生活と生物多様性の関係が非常に分かりやすく整理している。とても素晴らしく、初めて見ました。(公共放送局自然科学番組制作エグゼクティブプロデューサー)
・このボードは子供たちが喜びますね。もっと軽くして多くの場所で展示できるといいですね。デザインをシンプルにしてもイイかも。(生協環境担当スタッフ)
・すごくわかりやすかった。生物多様性の展示ではこれまで見た中で一番良かった。(都立高校教師で生物多様性関係NPOリーダー)
・とても解りやすい。今度イベントで使用したい。(都立図書館司書)
・とても親しみやすい。会社としてMY行動宣言をして、寄付をしたいので、相談に乗ってほしい(大手製造機器メーカーCSR担当、引き続きフォロー中)
他にも、区役所環境部勤務、環境系人材派遣勤務、大学環境系学生、県庁環境部勤務、大手製造機器メーカー企画・管理担当取締役、地域GPN会長、子供エコクラブ、高校生、中学生など多くの方から、生物多様性が身近になったとの感想を頂きました。
とても励まされました。
ご来場いただきながら、対応ができなかった方も多々あり、失礼しました。
なお、この展示は、地球環境基金の助成を得ております。
■振り返って
この展示は非常に多くの方の理解と共感を得やすいが、説明と対応に人手と時間がかかり、多数を相手にするには難しい。より多くの人に伝えるには、ボードや対応スタッフを増やすなどが必要か・・。
(記:佐藤健一/この報告には一部個人的な見解も含まれています。)
■■以上■■
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