“めざせ!生物多様性アクション大賞”パワーアップ地域ワークショップin宮城

  • 2014/04/08

【会場】宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
東北大学/片平キャンパスD04 生命科学プロジェクト総合研究棟 1F会議室
【目的】生物多様性アクション大賞についての理解を深め、応募の動機付けと応募内容をブラッシュアップする。昨年11月開催の生物多様性アクション大賞の受賞団体に、受賞内容の報告とアドバイスをしてもらう。

(全体進行:森良)

●CEPAジャパン及び生物多様性アクション大賞の概要説明とWSアジェンダ

●名刺交換と参加者の自己紹介 久保川イーハトープ自然再生研究所:佐藤さん 岩手県一関市久保川流域の生態系保全活動で東京大学と連携し侵略的外来種の駆除と在来種の再生に取り組んでいる。昨年応募したが、受賞に至らず、次回はぜひ受賞をとこの場に参加。 NPO法人ひたかみ水の里: 代表の新井さん親子 北上川下流域の石巻で、カヌーなどをメインに子どもたちの自然体験活動、水質調査、環境学習活動などしている。20年以上前から海や川をフィールドに自然体験活動をしてきた。

●受賞団体の報告 松島湾アマモ再生会議(復興支援賞)の報告 震災で失った生態系を取り戻すため海のゆりかごと言われるアマモを松島湾で再生させようと立ち上げた。多くの市民や漁業関係者、大学、行政の連携、親子対象の自然観察会などに対する活動が評価された。今後は子どもたちの海への意識を呼び起こす活動に力を入れたい。 石巻・うみさくら(セブンイレブン賞)報告 石巻の海で、行政が手を付けない遺品捜索収集や、漁業再生、ビーチ再生、生物調査を行う。宮城でしか生息しないクチバシカジカの調査などもアピールし賞をいただいた。地元のボランティアを増やし、震災後海で遊ばない子どもたちと海をつなげるシュノーケル教室をやっていく。

●意見交換 参加者の自己紹介と受賞団体報告のあと、お互いの活動に関する意見交換を行った。北上川の流域、河口をフィールドとしながら今まで面識がなく今後のネットワークづくりのきっかけとしたい、と言う意見や、先生、先生志望の学生、企業人など対象に被災地体験交流ツアー、といったアイデアが出た。また、学校教育のなかで生物多様性の具体的な活動ができない、地域の中でジャンルを亘った交流をつくりだすような動きがない、といった課題が出された。 応募を検討している佐藤さんから「スタッフの苦労話、地域住民の意識改革や社会的な復興につながっているというつながりを見せている、と感じた。自団体の活動の学術的な意味と、社会と地域にどう影響していくか、というところを見せていきたい」との感想があった。

●ブラッシュアップ WS終了後に午後のプログラムまでの間、森が佐藤さんにレクチャー。

(付記)午後のプログラム「海と田んぼのプロジェクト」内で報告 午前に行ったワークショップの報告を行った。

 【成果と課題】
成果としては、応募を検討している団体が来て、WSを通して次回に向けてのヒントを得たこと。フィールドを同じくする団体が集まり今後のネットワーク形成につながる可能性ができたこと
集客が課題として挙げられるが、実際に地域の活動団体を把握している人が集客に関わる必要があることがわかった。

 

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