11月11日は「いただきますの日」
CEPAジャパンも後援する生物多様性の普及事業が一つ立ち上がります。
11月11日、お箸二膳に見立てて、多くの人が食卓を囲むイメージになぞらえて、「いただきますの日」にしようというもの。いきなり今年から始めようという事になったプロジェクトです。
今年は2011年の11月11日であり、これだけ「11」が並ぶ日は100年後までなく、また100年後だとお箸は一本足りません。とにかく今年から始めよう!と1ヶ月ほど前から急ピッチで動き始めました。今年はささやかなフォーラムを都内で開催します。
そして11日は、311,911と命の尊さを考える日に偶然なっています。ですから、毎月11日を「いただきますの日」として、食と命のつながりについて考える日として発信していきたいと思います。
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「いただきますの日」のコンセプトです。
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「いただきます」は、食に対する感謝の気持ちを表す言葉。多くの人が、自分の食卓に関わっていることを「2膳の箸」で概念的に示し、11月11日を「いただきますの日」と設定します。
【いのち】と【自然】にいただきます
食卓にあがるものは全て命があるものです。肉、魚、野菜、さまざまな命をいただくことで、自分の命が育まれることに感謝します。
【労働】と【知恵】にいただきます
安全でおいしい食材を作ってくれる、運んでくれる、料理してくれる人々への労力に感謝します。
【周りの人】にいただきます
家族や友達、会社の人たちなど、自分の食卓に直接・間接的に関わってくれる人たち、そして楽しい食卓になるように、一緒に食卓を囲む人たちに感謝します。
「いただきます」を声に出し、食卓から、毎回の食事から、いのちのつながりを実感し、いのちに感謝する日としていきます。
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「いただきますの日」の企画趣旨です。
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日本は東西、南北に伸びた地形で、自然の変化に富んでおり、海にも山にも恵まれ、非常に多様な自然と文化がある国です。それぞれの地域の食材を生かした郷土料理や、長い歴史で培われた伝統料理も豊富に存在しています。
しかし、現在の食料自給率は39%(カロリーベース)というひどい状況で、この数字は年々低くなっています。
特に穀物の自給率は27%と極端に低く、多くをアメリカから輸入している状況です。(牛や豚の飼料は90%を輸入に頼っています。)
そして、世界的な視野で見れば、気候変動と水資源は非常に深刻な問題です。農産品輸出国で干ばつが起きれば、国内の食料供給を優先し輸出量が激減してしまうリスクもはらんでいます。輸入国を多数にしたとしても、気候変動と水資源の枯渇は世界規模で起きている問題であり、どの国もリスクを抱えているのです。
昨年、名古屋で実施された生物多様性条約(COP10)では、2020年までに生物多様性の理解を深め、自然共生社会を構築するため愛知目標が採決、それに続き日本の市民、そして政府から提案された国連生物多様性の10年が国連で採決され、地球上で生物多様性が社会、経済、文化の基盤である、という認識を深めるための活動を推進することとなっています。
都市化が加速し、食糧生産に従事する人口、農地の減少も大きな課題です。お金を出せば食料が手に入る時代は、もうまもなく終わるかもしれません。
食に関する問題は山積みで、深刻ですが、「食べる」ことは、「生きる」ことという根源的な立場にかえり、まずは、私たち一人ひとりの日々の生活から変えていきたいと考えています。
日々の食卓で、食材に感謝し、作ってくれた人を敬い、いっしょに食べる人たちを尊重し、心豊かな時間にしていく。
この幸せな私たちの小さな食卓の集合が、街に、地域に、日本に広がっていった時、社会が大きく変わると信じています。
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プロジェクトの主体です。
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主催
「いただきますの日」普及推進委員会
後援
株式会社共同通信社
Green TV Japan
ジアス・ニュース
一般社団法人Think the Earth
一般社団法人CEPAジャパン
日経BP環境経営フォーラム
MAQ inc.
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